【イギリス】初めてのロンドンで大英博物館を1時間で回る方法

イギリス

初めてイギリス、ロンドンに行くとなれば、大英博物館は外せませんよね。でも行きたいところはたくさんあるし、そんなに長くは滞在できない。そんな方に、ちょっとした時間で効率的に見学できてしまう方法をお伝えします。無料で何度でも入れてしまう大英博物館。ぜひ一度、体感してみてください。

私は大英博物館が大好きで、一時間で大英博物館の魅力をすべてお伝えできるとも思っていませんが、とりあえず初めて訪問される方に最大限の魅力をお伝えする!という記事です。博物館内では広すぎて疲れ切ってしまっている方々をよく見かけます。時間がなくて、しかも館内で道に迷い、あれもこれも見れなかった・・・、なんてことがありませんように。

大英博物館とは?

大英博物館はご存知の通り、世界を代表する博物館のひとつです。収蔵品数は約800万点、常設展示で約15万点を展示しています。一度にすべては見れる量ではないですよね。

もともと個人のコレクションを、国王ジョージ2世に遺贈したものが基となって、1753年に設立された世界初の国立の公共の博物館です。また、当初より、入場料は無料で(1970年代に3か月程は有料だったようですが)、今日では年間600万人が訪れている巨大な博物館です。

場所とアクセス

基本情報です。

住所: Great Russell Street, London, WC1B 3DG

アクセス:トッテナムコートロード(Tottenham Court Road)駅から500m
ホルボーン(Holborn)駅から500m
ラッセルスクエア(Russell Square)駅から800m
グッジストリート(Goodge Street)駅から800m

開館時間:10:00~17:30(金曜は10:00~20:30)

休館日:1/1、12/24、12/25、12/26 (この他は毎日開館)

入場料:無料 ※寄付歓迎。特別展は有料。

館内案内図:ココからどうぞ。

一時間で回る順路

それでは実際に一時間で回ってみましょう!今回は絶対みるべきものを厳選して。

グレートコート

正面入口を入り、薄暗いホールを抜けると、目の前が広い天井と、そこから入り込む光でぱっと明るくなります。これが英著名建築科ノーマン・フォスター設計の代表作グレートコートです。中央にそびえ立つ建物はもともと図書館で、往事にはマルクス、レーニン、ガンジー、夏目漱石などの世界的な偉人が通ったとされています。

ここから円形に沿って、左前方に進みます。

ロゼッタストーン

円形の4分の1進んだところに展示室の入口があります。だいたい人だかりができているところ。そこにロゼッタストーンがあります。やはり一番の見どころでしょう!

同一の内容が、古代エジプト語の神聖文字・ヒエログリフと民衆文字・デモティック、ギリシア文字の三種類の文字で記述されており、エジプトのヒエログリフを理解する鍵となりました。内容は、紀元前196年に出された勅令が刻まれており、ナポレオンがエジプト遠征の際にロゼッタにて発見した石版です。分かりやすいのが〇で囲われた王の名ですので、ぜひ探してみてください。

次に進みます。左右に大きな胸像がありますが、戻ってきますので、とりあえずは見向きをせずに奥に進んでください。

アッシリアの守護獣神像

ロゼッタストーンを背に、奥へ進むと、左側にアッシリアの守護獣神像が対になって見えてきます。

アッシリアとは紀元前に隆盛を誇った現在のイラク北部エリアの呼称です。宮殿の門に置かれていたというのに相応しい、見上げるほどの大きさですが、一枚岩から彫りだされました。獣神の頭は人間で、神の王冠をかぶり、ひげがあります。背中には大きな翼が生えています。興味深いのが脚の表現で、正面からは待ち構えるように脚が2本見えますが、真横から見ると動いているかのように脚が4本見えます。ということは、合計で脚は5本描かれていることになります。

そのまま、奥に進んでください。左右にギリシャからそのまま持ってきた神殿を横目に、ドアに仕切られた一番奥まで進んでください。

パルテノン神殿

ここにパルテノン神殿の本物のレリーフがあります。そうです。ギリシャのアテネ、アクロポリスにあるパルテノン神殿上部に掲げられたレリーフが神殿一周、全てここで展示されているのです。破風として高い位置に掲げられていたので、実際より近い距離で細部にわたる彫刻表現を見ることができます。躍動感あふれるギリシャ彫刻は必見です。また、研究によってパルテノン神殿には色彩が施されていたことが明らかになりました。一つ手前の展示室では、研究内容について展示されており、色彩を乗せたレリーフをみることができます。

さて、次の展示に向かうために少し戻りましょう。

来た道をロゼッタストーンまで戻ったら、そこで左に曲がります。右胸にナポレオン遠征軍が穴をあけたというラムセス2世の巨大な像の方に進み、右手に猫のバステト神像(ゲイヤー・アンダーソンの猫)をみながらまっすぐ進んでいくと、西階段(West stairs)にでます。たくさんのモザイク画を眺めながら、上の階に昇ります。二階分昇ることになるのでちょっと長めですが、昇った先の目の前の部屋ではなく、少し左手に奥まった方の展示室61に入って、次の展示室62まで進んでください。

エジプトのミイラ

来ました。ミイラです。大英博物館の一番人気です。ヨーロッパ人の古代エジプト人気はすごい。展示も猫や牛のミイラから、人のミイラまで、ミイラ、ミイラ…。ミイラの作り方も学べます。また、金を施した細かい装飾や、ヒエログリフが書かれた棺も興味深いです。ちなみに展示されているミイラだけでも数の多さに驚くのですが、大英博物館では120以上のミイラを収蔵しているとのこと。

3部屋に渡り、ミイラが展示されているのですが、一番奥の展示室64にはジンジャーと呼ばれる、赤い髪の毛や皮膚がしっかり残るミイラも展示されています。その部屋には「死者の書」も。

以上のグレートコート、ロゼッタストーン、アッシリア守護獣神像、パルテノン神殿、ミイラがどうしても見ておくべきもの!だと思います。日本にやってこない、ここでしか見れないもの。そしてもう一つ。ここでしか体験できない展示として、大英博物館で展示されている「日本」もご紹介しておきたいと思います。

日本

ミイラ3部屋の真ん中の展示室63に戻り、右の展示室66に入ります。その奥が北階段(North stairs)になっているのですが、階段の右を見てください。「日本」の文字がみえ、その奥からは、埴輪が右手をあげて呼んでいます。そちらに向かい階段を上ってください。(その手前にあるエレベーターでも昇れます。)

日本の展示室には、仏像、茶室、兜、マンガなど、多様な展示品がみられます。世界の中での日本、また、世界の人々が見る日本の展示を楽しんでみては?

他にも地元イギリスや、ヨーロッパ、イスラム世界、アジアなど、世界中の展示があり、全て本物。時間と体力に余裕があれば、ぜひ他にも回ってみてください。

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