【コッツウォルズ】フットパスを歩こう~牧歌的風景とハチミツ色の町を訪ねて

イギリス

コッツウォルズ(英名:Cotswolds)地方は、イギリスの牧歌的な風景や可愛らしいハチミツ色の家並が特徴で、ロンドンからの日帰りツアーとしても人気が高く、イギリス観光の目玉の一つに挙げられています。定番のツアーは点在する町々をバスで観光していく内容ですが、フットパスと呼ばれる歩き道を歩くと、コッツウォルズの魅力をより身近に体験できます。

コッツウォルズウェイとは

フットパス発祥の地であるイギリスでは、全国至る所にフットパスが設けられています。中でもナショナルトレイル(スコットランドではグレートトレイル)と呼ばれるフットパスは、イギリスの原風景や大自然の中を進む長距離の歩き道(ロングトレイル)として人気が高く、数百キロの行程を何日もかけて踏破していきます。

このナショナルトレイルの一つがコッツウォルズウェイ(英名:Cotswold Way)。出発点は紀元1世紀頃にローマの保養都市として繁栄、中世には羊毛産業の中心地、18世紀には富裕層の社交場として栄えた世界遺産の町バース(英名:Bath)、終点は中世に羊毛取引市場として繁栄しコッツウォルズ地方の町の中でも「王冠に飾られた宝石(the Jewel in the Crown)」と評される北部の町チッピング・カムデン(英名:Chipping Campden)です。このトレイルは、コッツウォルズ地方を南北に縦断しており、総距離164km、完全踏破には8-11日程度かかります。なお、コッツウォルズとは「羊の丘」を意味し、この周辺一体はその名の通りかつて羊毛産業が栄えた地方です。

時間が許すのであれば、この全行程を踏破したい程魅力あふれるトレイルなのですが、一部だけでもその魅力は感じられると思います。その中でも「牧歌的な風景」と「ハチミツ色の家並」をキーワードに1区間を選んでみました。

ウォットン・アンダー・エッジからダーズリー

この区間は、全行程の序盤から中間に位置するウォットン・アンダー・エッジ(英名:Wotton-under-edge)からダーズリー(英名:Dursley)までの約13kmの行程です。この区間の特徴は、何といっても丘からの景色が素晴らしいことです。

車で

車の場合には、まずダーズリーまで向かい、無料駐車場に駐車。そのすぐ近くからウォットン・アンダー・エッジ行きのバスが出ていますので、こちらを利用します。

無料駐車場:ダーズリー May Lane Car Park(ポストコード:GL11 4JW)

バス:60番、乗車駅 May Lane Bus Station(ダーズリー)⇒ 降車駅 War Memorial(ウォットン・アンダー・エッジ)、大人1名3.5ポンド(19/2月時点)

電車で

電車の場合には、ロンドン・パディントン駅からストラウド駅(英名:Stroud)へ向かい、その後バスでウォットンに向かいます。

電車:GWR線、パディントン駅(英名:Paddington)⇒ストラウド駅

バス:40番、乗車駅 Russell Street(ストラウド)⇒ 降車駅 War Memorial(ウォットン・アンダー・エッジ)

フットパスを歩こう

ハチミツ色の家並

出発点ウォットン・アンダー・エッジの町には歴史的な教会やハチミツ色の家並が残っていますので、フットパスに入る前に、少し寄り道していきましょう。

展望台(Wotton Hill)

フットパスに入り、少し登ると開けた丘に出ます。ここが第1目的地となります。ここは頂上に松の木が植えてあり、その周りをぐるっと一周できるようになっています。また、そこから素晴らしい景色が楽しめるよう、ベンチがいくつもおいてあり、天気の良い日はここでゆっくりできます。

その後しばらくの間、畑や林の中を進んでいきます。ここも気持ちが良い場所です。するとまた見通しの良い開けた場所に出ます。

記念碑塔(William Tyndale Monument)

ウィリアム・ティンダルとは、聖書を英語に翻訳した人物。彼の記念碑塔が次の目指す場所です。1866年建立、高さ34mの記念碑塔は自由に入ることができ、狭い螺旋階段を上り最上部に辿り着くと、そこからは周囲の素晴らしい景色が一望できます。

ノース・ニブリー村(North Nibley)

記念碑塔を後にしてしばらく進むと可愛らしいノース・ニブリー村に到着します。ここにはパブもありますので、喉を潤おすこともできます。

羊と戯れて

点在する民家の綺麗なお庭や馬達を眺めつつ進んでいくと、また見晴らしの良いところへ出ます。この辺りには羊も多く、牧歌的な風景が楽しめます。最後に広々としたゴルフコースを通り抜け、バイブリーの町へと戻ります。

まとめ

コッツウォルズウェイは、本格的な装備も必要なく気軽に楽しめることから、イギリス人の間でも非常に人気が高く、ルートもよく整備されています。行き交う人たちと笑顔で挨拶を交わし、気持ちの良いトレッキングを満喫できます。ツアーでは味わえない、コッツウォルズの魅力が体験出来るひとつの方法です。

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