フランス、イタリア、スイスの国境を越えて名峰モンブランの周囲を一周する約180kmのロングトレイル、ツール・ド・モンブラン(TMB)。雄大な山塊・氷河を間近に眺め次々と国境・峠を越えていくこのコースは、ヨーロッパ・アルプスのトレイルの中でも随一の人気です。今回は初日で、シャモニーからスタートします。
旅の出発地、山岳リゾート・シャモニー
ツール・ド・モンブラン(TMB:Tour de Mont-Blank)とは、フランス、イタリア、スイスの国境を越えて名峰モンブランの周囲を一周する約180kmのロングトレイルです。スタート地点はどこからでも良いのですが、私たちはアクセスの良い名峰モンブランの麓に位置するフランスの山岳リゾート地、シャモニー(Chamonix-Mont-Blanc)からのスタートにしました。
この町は、夏はハイカー、冬はスキー客で大変賑わいます。近隣空港等から直通高速バスやリムジンバスが出てており、アクセス良好です。勿論、アウトドア・ショップや大型スーパーもあるので、ここで登山用品や補給食を準備・調達できます。
旅支度を整えたら、この町からゴンドラに乗ってブレヴァン(Le Brevent)駅まで一気に登ります。ここまで登ると夏でも白銀の世界、正面には名峰モンブランが見渡せる絶好の展望地です。ここを今回のツール・ド・モンブランの出発地点、ゴール地点としました。無事に一周できることを祈った後、いよいよ山旅スタートです!
山頂駅ブレヴァンからレ・ズッシュの町へ
ロングトレイル初日は約4時間の行程。まだ体が山旅に馴染んでいないので、今日はのんびりと景色を楽しみながら進んでいきます。もっとも、本日のゴール地点レ・ズッシュ(Le Houches)の町までは、ブレヴァン山頂から約1,500メートルを一気に下るコース。気は抜けません。
コース標識には、『TMB』と分かり易く表示されており、これを辿って進んでいきます。山頂付近には夏でも残雪があり、高地にいることを実感します。眼下にはシャモニー谷が拡がり、目線を上げれば名峰モンブランの雄大な山容。この絶景を満喫しながら下っていきます。高度を下げていくと、辺り一面に鮮やかなピンク色のアルペンローズが!ヨーロッパ・アルプスならではの光景です。
途中から林に入り、ひたすら下っていくと大きなキリスト像が出現します。足にも疲労が溜まってくる頃なので、ここで一休み。レ・ズッシュの町もあと少しです。
レ・ズッシュの町へ到着
鉄道駅や氷河の雪解け水が流れる小川を渡った先がレ・ズッシュの町。ここの美しい教会で、旅の安全を祈願しました。
またこの町には宿泊施設や食事処が幾つかあるので、山小屋生活に入る前に、下界の楽しい生活を満喫します。初日はここまで。
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