スイスにはたくさんのハイキングスポットがあり、どこに行こうか悩むところ。そこで今回は日本人にはあまり知られていないですが、世界的には有名なエンゲルベルグを紹介したいと思います。まずはエンゲルベルグの街と、その修道院とチーズ作りについて。次に湖と山並み、そして氷河のコントラストが美しく、昔から多くの人々を魅了してきたエンゲルベルグの4つの湖をめぐるハイキングコースの概要を紹介します。
エンゲルベルグとはどんな町?
エンゲルベルグの概要
スイス中央部に位置し、12世紀創建のベネディクト派修道院を中心に発展してきたエンゲルベルグ。ドイツ語で「天使の山」を意味する通り、周辺には雄大な自然景観が拡がっています。1850年代にはイギリスを中心としたヨーロッパ各国から多数の観光客が訪れ、現在においてもスイスを代表する山岳リゾート地として不動の人気を博しています。
日本のガイドブックではあまり取り上げられていませんが、近年は中国やインドなどアジア圏からの観光客も急増しているようです。周辺の山々にはロープウェイやゴンドラが整備されているため、手軽に絶景を堪能できます。特に、標高3239メートルのティトリス山は人気の観光スポットになっています。
アクセス
エンゲルベルクの町は、スイス中央部に位置しています。最寄りの空港はチューリッヒ空港、空港からは電車で 2 時間程。ルツェルンからは電車で 1 時間もかかりません。車の場合は、チューリッヒ、ベルン、バーゼルから 1 時間強、ルツェルンからは 30 分程度ですので、フランスやドイツからは比較的アクセスし易いスイスアルプスです。
エンゲルベルグ修道院
修道院の起源
エンゲルベルグの町を象徴するこの修道院は、12世紀にベネディクト派修道院として創建され、18世紀末までエンゲルベルグ周辺一帯を統治してきました。この修道院は現在も現役で、約30人の修道士がここで生活を送っているそうです。なお、この教会の中には、スイス最大級のパイプオルガンがあります。
特産品のチーズ
エンゲルベルグ周辺では古くから酪農が盛んで、この修道院で製造されるチーズは地域の特産品として高い評価を得ています。特にハードチーズが有名で、種類も多く、町のホテル等にも出荷しています。ここでは、実際のチーズ作りの工程を見学することができ、勿論その場で購入もできます。アイスも濃厚で、暑い日にぴったりでした。
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