ヨーロッパの秋は「黄葉」が多く、郊外へハイキングに出かけても日本のような色鮮やかな「紅葉」にはなかなか出会えませんが、ここウェイクハーストでは真っ赤な「もみじ」が楽しめます。ロンドン近郊にあり、美しい庭園のほか立派なマナーハウスも見学できます。穴場のスポットで、英国の秋を満喫してきました。
ウェイクハーストとは
ウェイクハースト(Wakehurst)は、ロンドン南方のウェスト・サセックス州に位置し(ロンドンとブライトンの中間あたり)、約500エーカー(東京ドーム43個分)の敷地内に元貴族の館(マナーハウス)や庭園等があります。現在の所有者はナショナル・トラストですが、管理・運営はキュー・ガーデーンでおなじみの英王立植物園が担っています。
マナーハウスは1590年建造の歴史ある建物で、イングランドの第1級指定建造物(最も重要な建造物、グレードⅠ)に指定されています(広大な庭園はグレードⅡ指定)。また英王立植物園が管理するシードバンク(Seed Bank、植物の種子を保存する施設)などもあります。
庭園散策
マナーハウス周辺
敷地内にある木々の葉は、だいぶ秋らしい色になっていました。興味深いことに、同じ「黄葉」でも木の種類によって葉の色の濃さが異なり、あまり見たことがないオレンジ色の「黄葉」もありました。この色の違いに注目して散策するのも楽しいですね。マナーハウス前の芝生は、いかにも英国の庭園という感じで、隅々まで綺麗に整備されていました。
見晴らし台からの風景
マナーハウス前から広い敷地内を外れの方へ進んでいくと、見晴らし台に到着。森の先には湖も見えます。秋の深まりを感じながら、豊かな自然の中で、持参した暖かい紅茶とクッキーでティータイム。なんとも贅沢な気分です。
池の畔
再びマナーハウスの方へ戻り、今度は池の周りを散策。池自体も綺麗に整備されていますが、池の畔にはもみじやすすき等が植えられており、秋らしい見事な風景を作り出しています。ちょうど、夕暮れ時でしたので、木々のオレンジ色が際立っていました。
もみじ
最後はもみじ。燃えるような真っ赤な色はやはり別格ですね。ロンドン近郊ですが、日本的な「紅葉」を満喫させて頂きました!
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