数あるヨーロッパのゲレンデの中でも特に人気が高いのが、名峰マッターホルンを楽しみながら滑るコース。山岳リゾート・ツェルマットの町を基点に、周囲には多数のゲレンデが拡がり、ゴンドラ、リフト、登山列車などのアクセスも充実。今回は、白銀の世界にひときわ際立つマッターホルンの絶景が楽しめるコースです。
スキーリゾート・ツェルマット
スイスを代表する山岳リゾート、ツェルマット。名峰マッターホルンの麓町として、夏はハイカー、冬はスキー客で大変賑わいます。欧州域外からの観光客も多く、日本人をはじめとするアジア人も多数見かけます。宿泊施設は高級ホテルから長期滞在用アパートまで目的に応じて幅広く利用できます。小売店やレストランも多数あるほか、スキー用品レンタル店も充実しています。
ツェルマットへのアクセスは電車のみ。車はツェルマット谷の途中までしか入れず、町中のタクシーや運搬車は全てエコロジーな電気自動車。もっとも町自体は大きくないため、駅に到着後、宿泊先まで徒歩で向かうことも十分可能(宿泊場所によりますが)。
冬場は町中も雪に覆われますが、夜の明かりが灯ると幻想的な景色が楽しめます。また町中からもマッターホルンが望めるため、朝焼けに染まる早朝は絶好の写真撮影タイムとなります。
グレッシャー・パラダイスからの滑走コース
グレッシャー・パラダイスへ
スキー用品をレンタル後、早速ゲレンデへ向かいます。目指すは標高3,883mにあるグレッシャー・パラダイス(Matterhorn Glacier Paradise)。町外れにあるゴンドラ駅から出発、途中マッターホルンに迫るように進んでいき、最後は周囲を一望できる山頂駅に到着。
山頂駅から外へ出ると、そこには絶景が拡がります。辺り一面白銀の世界ですが、雪の下には巨大な氷河があります。この上をこれから滑っていきます。
マッターホルンを見ながらの下り
どの方面を見ても絶景ですが、やはりお目当てはマッターホルン。特異な山容のおかげで、どこからでもすぐにその存在が分かります。スキー客以外にも冬山を楽しむ登山者もいます。同じコースを夏に登りましたが、そのときは雪がなく、氷河がむき出しの状態でした。
スキーコースはマッターホルンに向かって滑っていきます。このコースでは、とにかくマッターホルンを間近に感じることが出来ます。また晴れた日は遠くまで見渡すことができ、ツェルマット谷の彼方まで綺麗に見えます。このコースは麓まで続いています。
ゴルナーグラートからの滑走コース
ゴルナーグラート
次は上述コースから谷一つ隔てたコースで、ここには登山列車で向かいます。山頂駅はゴルナ―グラート(Gornergrat)、標高は3,089m。駅舎は特徴的な構造をしており、宿泊ホテルも併設しています。またスイスの山ではお馴染みの救助犬もいました。
マッターホルンを見ながらの滑走
このコースはマッターホルンを左手に見ながら滑り降りていきます。絶景に次ぐ絶景。止まっては写真撮影を繰り返すため、1回目はなかなか進みませんでした。周囲の景色を見慣れてくるにつれて、今度は滑ることも楽しむようになり、とても気持ちの良いコースであることを再び実感。結局、何度も何度も繰り返し楽しみました。
まとめ
ヨーロッパには多くのゲレンデがありますが、やはりマッターホルンを見ながらのスキーは別格です。夏場にはこのゲレンデがハイキング・コースになりますので、夏場はまた異なった印象のマッターホルンを楽しめました。
また名峰モン・ブランを見ながらのスキー記事も書いています。
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