スイス国内を東から西へと横断する総距離390kmのロングトレイル、スイス・ヴィアアルピナ1(別名:クロッシングスイス、 Crossing Switzerland)。スイス隣国リヒテンシュタインの首都ファドゥーツを出発し、スイス国内の風光明媚な絶景を満喫しつつ、全20ステージ・14の峠を越えて(累積標高差23,600m)、レマン湖畔の町モントルーを目指します。今回は最終日19日目(ロシェ・ド・ネイユ~モントルー)編です(概要編はこちら)。
ロシェ・ド・ネイユ
ロシェ・ド・ネイユ植物園
本日の行程は、宿泊地ロシェ・ド・ネイユ(Rochers de Naye、標高1,980m)を出発し、スイス・ヴィアアルピナ1のゴール地点、レマン湖畔の町モントルーへと下る総距離13.0km(登り100m、下り1,650m)、所要時間3時間50分のエンディング・コース。
今日は時間があるので、まずはロシェ・ド・ネイユにある高山植物園を散策。入場無料で、アルプスの高山植物が数多く植えられています。これまで見てきた馴染みの花々が沢山あります。登山列車到着前の朝一ではまだ観光客がおらず、ゆったりと植物園観光が出来ます。
ロシェ・ド・ネイユ展望台
続いてロシェ・ド・ネイユ山頂にある展望台へ。ホテルのすぐ裏手に登り口があり、10分程で展望台まで登れます。今朝は天気に恵まれ、見晴らし抜群。このあと眼下に見えるレマン湖まで一気に下ります。昨日踏破してきた稜線コースも良く見えます。トレイル最後の朝、清々しい気分でスタート出来そうです。
ロシェ・ド・ネイユ出発
朝食をしっかり食べて、最後のトレイルをスタート。ルートはまずレマン湖側の先端に向かって進みます。すると、出発直後からいきなりの絶景。ここからは眼下のレマン湖が綺麗に見えます。エンディングに相応しい景色。それにしてもレマン湖、これまで見てきたダム湖とは比較にならない程の大きさです。ルートはその後反転、林の中を進みます。
モントルー
ソンショー
撮影を楽しみながら、林の中をのんびり下って行きます。それを抜けると再び開けた場所に出ます。急に芝生の斜面に多くの人だかりが。どうやらパラグライダーの離陸場所のようで、レマン湖に向かってどんどん飛び立っていきます。また、ここソンショー(Sonchaux、標高1,420m)には展望台があり、ハイカーに人気の休憩場所となっています。ロシェ・ド・ネイユからは約1時間。
コー
ソンショーから林間コースへ入り30分程下ってくると、アトリエに到着(La Liboson)。古い家屋の中を見学することも出来ます。しばらく立ち寄らせて頂き、その後道路やトレイルコースを1時間強下るとコー(Caux、標高1,000m)の町。少しだけ町中見学した後、更に下って行きます。
モントルー
ゴールへの逸る気持ちを抑えて、一歩一歩下ります。眼下のレマン湖が着実に近づいてきました。ルートからの景色も既に山中のトレイルというより、リゾートからの散歩道という印象。ブドウ畑の脇を抜けて、石造りのスロープを下って行くと、いよいよモントルーの町中へ。ゴールはレマン湖の畔。分かり易いゴール標識を期待しながら進んで行くと、ついにヴィア・アルピナのスタート・ゴールを表す標識を発見。
標識にはドイツの大詩人ゲーテの言葉が。”(英訳)You’ve only truly been somewhere if it was on foot.”。リヒテンシュタインを出発してからスイスを横断すること390km、本当に良くここまで無事歩いて来れました。しばらく完全踏破の感慨に浸った後、最後の一仕事へ向かいます。
最後に
そう、モントルーが最後のスタンプ地。インフォメーションセンターにスタンプボックスが設置されているのでこれをゲット。これですべてのスタンプが揃いました。初のスタンプラリーでしたが、実際やってみると、結構楽しめました。それぞれのマークが思い出となります。
今回はこれまでで最長のロングトレイルとなりましたが、実際やってみると何とかなるものです。またこの旅を通じて、多くのハイカーや宿の人々等と触れ合うことが出来ました。観光旅行とはまたひと味違う楽しみがここにはあります。アルプスの大自然、また次回の旅で!
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