フランス、イタリア、スイスの国境を越えて名峰モンブランの周囲を一周する約180kmのロングトレイル、ツール・ド・モンブラン(TMB)。雄大な山塊・氷河を間近に眺め次々と国境・峠を越えていくこのコースは、ヨーロッパ・アルプスのトレイルの中でも大人気!今回は5日目(エリザベッタ小屋~ベルトーネ小屋)の概要をお届けします。
エリザベッタ小屋からヴィエイユ小屋へ
快晴の中、エリザベッタ小屋を出発。雄大な氷河の絶景に別れを告げて、伊軍が整備した平坦な砂利道をしばらく進んでいくと、美しい湖、コンバル湖(Lac Combal)が見えてきます。静かな湖面には山容が綺麗に映し出され、絶景度合を高めています。
さてここからコースは緩やかな登りに入ります。と言っても、山腹を進むので景色は開けており、またコース両脇にはアルペンローズも咲き誇り、非常に気持ちの良い道です。ここが本日のハイライトです。
谷を挟んだ反対側は、ちょうど名峰モン・ブランの南側にあたります。ここには、モン・ブランに端を発して途中で2つに分岐した2本の氷河があるほか、さらに別の氷河が2本流れ込んできているため、コースからは同時に数本の氷河を見ることが出来ます。ここはTMBの中でも屈指の絶景・氷河ポイントです。
この絶景を後にして、下っていくとヴィエイユ小屋(Refugio Maison Vieille)です。ここはウルトラトレイル・デュ・モンブランのチェックポイントがあるようで、間近に迫る大会準備が進んでいました。
ヴィエイユ小屋からクールマイヨールの町へ
さてここからクールマイヨール(Courmayeur)の町へと下っていきます。ボンナム小屋、エリザベッタ小屋と山小屋生活が続き、しばらく「下界」に降りていなかったので、久しぶりの大きな町に少し胸が躍ります。
徐々に町が見えてきます。シャモニ以来の大きな町で、ここも冬場にはスキーリゾートとして大変賑わうようです。700メートル程度の下りを経て、クールマイヨールの町に到着です。
パン・ケーキ屋、スーパーなどで補給食やおやつを調達、美味しいものが豊富にあり大満足です!それにしても、町まで降りてくるとやはり暑いですね。標高1,200メートル程度はあるのですが。
クールマイヨールの町からベルトーネ小屋へ
クールマイヨールの町で一泊するプランも有りですが、時刻はまだお昼を過ぎた頃。日は高く、先へ進むには十分な時間です。明日の登りを少しでも緩和すべく、今日はもうひと頑張り。先程下った分を取り戻すため、これから700メートル程度、高度を上げます。
町を出ると山道へ入り、そこからジグザグの急な上り坂が延々と続きます。無邪気にスーパーで買い込みすぎたこともあって、荷物が格段に重くなっており、一向にペースが上がりません。
それでも少しづつ高度を上げていくと、クールマイヨールの町が一望出来るところまで来ました。そして、ついに今日の宿泊先、ベルトーネ小屋(Refugio Giorgio Bertone)へ到着です。最後の登りは結構大変でした。今日はここまで。
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