フランス、イタリア、スイスの国境を越えて名峰モンブランの周囲を一周する約180kmのロングトレイル、ツール・ド・モンブラン(TMB)。雄大な山塊・氷河を間近に眺め次々と国境・峠を越えていくこのコースは、ヨーロッパ・アルプスのトレイルの中でも大人気!今回は4日目(ボンナム小屋~エリザベッタ小屋)の概要をお届けします。
ボンナム小屋からフール峠越え
早朝のボンナム小屋からは、雄大なアルプス山塊に朝の陽光が差し込み、山際が黄金色に輝く絶景を楽しめます。今日も快晴、絶好のトレッキング日和です。
ボンナム小屋を出発、200メートルほど登ればフール峠(Col des Fours)に到着です。この辺りは夏でも一面白銀の世界が拡がり、また峠からは遠くの山々まで一望できます。朝から本当に美しい絶景を満喫できました!
フール峠からグラシエ村へ
フール峠からグラシエ村(La Ville des Glaciers)へは約900メートルの下りです。雪渓の中をスキー気分で滑り降りていきます。実際は登山靴なのでそんなに滑りませんが、結構楽しめます。
高度を下げていくと、雪渓も徐々になくなり、緑の大地が顔を出します。眼下では雪解水があちこちに小川を作り、谷底に向かって合流していきます。自然の雄大さを感じますね。
この下り区間は見通しが良く、絶景を楽しんでいると、あっという間に麓まで降りてきます。グラシエ村に到着です。
グラシエ村からセーニュ峠越え
さて、ここからセーニュ峠(Col de la Seigne)まで約800メートルの登り区間に入ります。比較的緩やかな登りなので、周囲の景色を楽しみながら進んでいけます。
川の上に雪渓があるのですが、徐々に雪解けが進んでいる、少し怖そうなポイントが出てきました。新しい足跡が残る雪渓上部の固そうな部分を進むと、問題なく通過できました。TMBではこうした箇所が稀に出てきます。くれぐれもお気を付け下さい。
さて、ランチをとりつつ、のんびり進んでいくと、マーモットがコロコロと遊んでいる(?)場面に出くわしたり、美しい花々が咲き誇っていたりと、雄大なアルプスの景色以外にも見所が満載です。さあ、そろそろセーニュ峠に到着です。
セーニュ峠からエリザベッタ小屋へ
セーニュ峠からの景色を楽しんだ後、いよいよ今日の宿泊先エリザベッタ小屋(Refugio Elisabetta) を目指します。ここからは約300メートルの下りです。
エリザベッタ小屋は、TMBの数ある宿泊先の中でも、昨晩泊まったボンナム小屋と並んで、非常に人気が高い山小屋です。ボンナム小屋からの絶景は本当に素晴らしかったので、期待に胸が躍ります。コースは比較的歩きやすいので、どんどん進んでいきます。
遠くの山腹に山小屋らしきものが見えてきました。背後には雄大な氷河、その前に石造りの小屋が屹然と立っています。これがエリザベッタ小屋ですね。窓部分の緑色が見事に映えています。宿に到着後、更に間近で見た氷河は神々しさすら感じます。素晴らしいですね。今日はここまで。
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