イタリア北部に位置する南チロルの町、メラーノ。9世紀にはその名が文献に登場するなど歴史は古く、中世にはハプスブルク家の下で現在も残る街並の整備が進んだほか、19世紀にはオーストリア・ハンガリー帝国の皇后エリザベートの療養滞在を契機に温泉保養地として急速に発展。現在では、ヨーロッパ屈指のスパ・リゾートとして知られています。
日本ではあまり知られていないこのメラーノについて、今回は近代的な巨大温浴施設をはじめおススメな観光スポット3選をお届けします。
おススメ1~巨大温浴施設:テルメ・メラーノ
ヨーロッパ屈指のスパ・リゾートであるメラーノ。町の中心部には、巨大な温浴施設であるテルメ・メラーノ(Therme Merano)があります。温浴施設の隣にはホテルも併設されています。
この施設、とにかく大きい。屋外、屋内に大小25の温水プールがあり、温度設定も20度以下のものから30度後半まで様々。また室内には色々な種類のサウナが設置されており、ミストサウナから藁の香りが漂う不思議なサウナや氷点下のクールサウナまで楽しめます。館内には、飲食店やバーも併設されており、家族で一日くつろげます。
なお、館内は撮影禁止のため画像はありませんが、ホームページには色々掲載されていますのでご興味ある方はご覧ください。なお、この温浴施設では、屋内外のプールについては水着着用、屋内のサウナについては水着着用不可です。料金については以下をご参照。プールゾーンには老若男女、サウナゾーンは大人のみ入場可です。なお、アジア人は殆ど見かけませんでした。
ご参考:料金体系(これ以外にも色々なタイプのチケットがある模様<2019年9月時点>)
入場券(大人) | 2時間 | 3時間 | 1日券 |
平日プール/プール+サウナ | 14€/20€ | 16€/22€ | 22€/28€ |
休日プール/プール+サウナ | 16€/22€ | 18€/24€ | 24€/30€ |
(ご参考):Therme Merano ホームページ
おススメ2~植物園:メラーノ植物園・トラウトマンスドルフ城
市街から南東約4km、バスで約10分のところに、エリザベート皇后が療養滞在したことでも知られるトラウトマンスドルフ城があります。2001年、この城の庭園が一般公開され、現メラーノ植物園(トラウトマンスドルフ庭園ともいいます)となっています。
植物園の中は、森の世界、太陽の庭園、水とテラスの庭園、南チロルの風景と呼ばれる4つのエリアがあります。また、現在は博物館として利用されているトラウトマンスドルフ城内も見学できます。植物園の情報によれば、おススメ滞在時間は約2時間半、広さは12ha(東京ドーム2.5個分)と広大です。
ここの見所としては、美しい花々は勿論、城や高台からの景色が素晴らしく、眼下の庭園や池に加えて、周囲に拡がる南チロルの風景が相俟って、まさに絶景と呼べる光景が拡がっています。また池の畔から眺める城とチロルの景色もおススメです。このほか、随所に工夫を凝らした設計がなされており、絶景を楽しめる展望台や水浴びなども楽しめます。
城内の見学 美しい景色が拡がります 水浴びも楽しめます サボテンが充実
おススメ3~散歩コース:Tappeinerweg
市内東部に「Tappeinerweg」と呼ばれる散歩道があり、全長は約4kmほどです。この散歩道には高台があり、そこからは市内を一望できるほか、川沿いを進めば中・近世の美しい街並を感じることができます。また面白いオブジェも設けられており、のんびりと散策を楽しめます。
その他の見所
市内中心部には各所に歴史を感じる場所があります。旧市街のメイン通りには、古くから続く商店街が軒を連ねているほか、教会や城門跡、水場等もあり、ゆっくりと街歩きを楽しんでみては如何でしょうか。日本では殆ど知られていない場所ですので、ぜひ色々散策してみてください!
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