【イタリア】ストレーザ(1)~湖水地方:ベッラ島編

イタリア

ヨーロッパ・アルプスの南山麓、北イタリアに位置する湖水地方屈指の高級リゾート地として知られるストレーザ(Stresa)。日本での知名度は低いですが、ここには湖に浮かぶ小島に建設された豪華絢爛な宮殿・庭園をはじめ魅力的な見所がありました。今回はベッラ島編をお届けします。

ストレーザとは

ヨーロッパ・アルプスの南山麓に拡がるイタリアの湖水地方。コモ湖、ルガーノ湖、マッジョーレ湖など大小幾つかの湖が存在し、イタリアの美しい田園風景が拡がっています。アルプスが近いこともあって、避暑地として人気のエリアです。

ストレーザ(Stresa)は、マッジョーレ湖に面する湖水地方屈指の高級リゾート地として知られ、湖畔には伝統と格式のある高級リゾートホテルが立ち並んでいます。中心部にはレストランも多数軒を連ねており、地元産の食材を使ったおいしい料理・ワインを楽しめます。

アクセスはミラノからは電車で約1時間(ミラノ北西約90km)。車であれば、スイス・フィスプ(Visp)方面からもジンプローン(Simplon)峠を越えて訪れることが出来ます。

ベッラ島

ストレーザの町を訪れた最大の目的は、ベッラ島(Isola Bella)観光です。ベッラ島はイタリア語で「美しい島(Beautiful Island)」の意味。17世紀に建造が始まったボッロメオ家(Borromeo)の豪華絢爛な宮殿、イタリア・バロック様式の傑作とされる庭園があることで知られ、イタリア内外から多くの観光客が訪れています。

ベッラ島はストレーザの町から眺めることが出来る近さにあり、船に乗れば10分程度で到着します。島自体は小さいので(長さ320m、幅180m)、ストレーザから日帰り観光が可能です。

行き方

ストレーザからはマッジョーレ湖を巡る遊覧船が出ています。ベッラ島はストレーザから一つめの駅で下船します。往復料金は6.8ユーロです(2020年時点)。なお、私営遊覧ボートも出ていますのでご注意下さい。

遊覧船からベッラ島を眺める景色は格別です。美しい庭園に見惚れすぎて、思わず下船で慌てる羽目になりました。。

ボッロメオ家の宮殿・庭園

ベッラ島に到着、早速宮殿を目指します。島自体は小さいのですが、ベネチア同様、道が迷路のように入り組んでいますので、標識を確認してから進みましょう(いきなり迷いました)。入場料(宮殿・庭園)は大人17ユーロです。

成り立ち

ベッラ島は1630年頃まで漁師がひっそりと暮らす岩礁程度の小島でしたが、当時周辺一帯を統治していたボッロメオ家がここに宮殿・庭園の造営を計画します。1670年、ボッロメオ家ヴィタリアーノ4世(Vitaliano VI)が先代達の意思を引き継ぎこの造営計画を決定、以降4世紀に亘って一大工事が続き、1948年に現在の姿が完成します。

豪華絢爛な宮殿

部屋数は20超あるようですが、特筆すべきは謁見の間(Throne Room)、クイーンズ・ルーム、ナポレオンの部屋(ナポレオンが滞在した部屋)など。豪華な装飾、調度品は圧巻です。

見応え十分の絵画の間や大広間も素晴らしく、こんな小島の上によくこれほどのものを建てたものだと感心させられます。ヨーロッパ各地に残る、他の宮殿と比べても見劣りしないと思います。

そして地下には貝の装飾が一面に施された洞窟部屋もあります。更にその先には、両側に強大なタペストリーが何枚も飾られた回廊。ここには、ボッロメオ家守護神ユニコーンが描かれており、このストーリーを見ていくのも楽しいです。

バロック様式の庭園

タペストリーの回廊を抜けて屋外に出ます。しばらく先に進むと、ピラミッドの建造物が出現。彫刻物、花々が見事に調和しており、素晴らしいの一言に尽きます。頂上にはユニコーンが配置されていますね。ここから眺める周囲の景色も絶景です。

庭園の草木も手入れが非常によく行き届いています。芝生の上には、クジャクのような美しい白い鳥が。結局羽を拡げた姿は見せてくれませんでした。残念。

最後に温室の植物園を抜けて出口に向かいます。ここには綺麗なランなどの熱帯植物が多数栽培されていました。

最後に

ベッラ島、実際訪れてみると想像以上の場所でした。次回は植物園をお届けしたいと思います。

【イタリア】ストレーザ(2)~ヴィラ・ターラント植物園編

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