スノードン山(英名:Snowdon、標高1,085m)は、英ウェールズの最高峰で、英国スリー・ピークスの一角を占める山です。英国で唯一頂上まで続く登山鉄道が整備されており、登山者に加え観光客も多数訪れることから、シーズン時期には大変な賑わいとなります。今回は前回記事で触れていない登山ルートをご紹介したいと思います。
(前回記事)こちらも併せてお楽しみ下さい。
周遊ルート
今回ご紹介するルートは、登りはPyGルート、下りはWatkinsルートです。登り口と下り口が異なりますが、この区間はバスを利用します。
車で訪れる方は、まず下山予定場所の近くにある駐車場(Parking For Watkin Path、ポストコード:LL55 4NR、公衆トイレ有)に車を置き、そこからバスに乗車、PyGルートの登り口(Pen y Pass)へ移動します(乗車時間約15分)。地図はこちら。
Snowdon (OS Explorer) 地図 – 折り畳みマップ, 2019/2/25
英国公式地図で、スノードンの歩き用の地図。OL17
PyGルート~登り
登り口付近
出発地点は前回ご紹介したマイナーズ・ルート(英名:Miners Path)と同じ場所ですが、PyGルートはマイナーズ・ルートよりも少し高い地点を進んでいきます。天気が良いと、登り口付近からでも遥か先の湖まで見渡せます。ルートはよく整備されているので、初心者の方でも歩き易い道です。
湖付近
暫く進むと湖が見えてきます。マイナーズ・ルートでは湖を横切りましたが、PyGルートではこれを上から眺めることが出来ます。ここからの景色がこのコースの魅力。
山頂へ続く稜線付近
湖を左手に見ながら、山肌をトラバースするようにルートは続きます。山頂へ続く稜線も見えてきました。まずは幾つかのルートが合流する峠まで登ります。峠からは先程見た湖が綺麗に見渡せます。ここからの景色もお気に入りです。
山頂へ
そして山頂へ到着。天気が良いと本当に絶景を満喫出来ます。遥か先まで続く稜線、雄大です。
Watkinsルート~下り
山頂付近からのトラバース
山頂からの下りは、Watkinsルートを進みます。このルートは、稜線のすぐ下をトラバースしながら下ります。足下は岩場でやや険しいですが、ここからは見晴らしが良く、ウェールズの大自然・絶景を満喫出来ます。本当に気持ちの良いコースです。
川沿い付近
トラバースの下りを終えた後は、谷川に向かって下ります。この辺りまで下山してくると、ルートも良く整備されています。谷川と合流後、今度はこの川に沿って下っていきます。
下山口付近
谷川に沿って下ってくると、雄大な滝が出迎えてくれます。ここまで来れば最初の駐車場まであともう少し、最後はゆっくりと下り到着です。
注意点
ウェールズは天気が変わりやすいので、登山の際は事前の天気予報の確認が必須です。特にWatkinsルートのトラバース箇所は、天候悪化時に身を隠す場所がないので要注意。また今回のルートには足場が悪い箇所もあったので、しっかりとハイキング・シューズで行った方が良いと思います。
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