スイス国内を東から西へと横断する総距離390kmのロングトレイル、スイス・ヴィアアルピナ1(別名:クロッシングスイス、 Crossing Switzerland)。スイス隣国リヒテンシュタインの首都ファドゥーツを出発し、スイス国内の風光明媚な絶景を満喫しつつ、全20ステージ・14の峠を越えて(累積標高差23,600m)、レマン湖畔の町モントルーを目指します。今回は15日目(アデルボーデン~レンク)編です(概要編はこちら)。
アデルボーデン出発
ベルクレーガー
本日の行程は、アデルボーデン(Adelboden、標高1,348m)を出発し、冬季にはスキー場となるハーネンモース峠を越えて、レンクに下る総距離15.0km(登り710m、下り1,000m)、所要時間4時間半のかなり短いコース。実質的な休憩日という位置づけです。
今朝は時間に余裕があるので、ゆっくりと身支度を整えて7時50分に出発。快晴。夜祭で大変賑わった昨夜とは打って変わり、今朝のアデルボーデンはまだ静寂の中といった雰囲気。人影もあまりない中、町外れから川沿いのコースに入り、上流方面に向かって砂利道を進みます。
途中、無人販売の冷蔵庫を発見。気になって中を覗いてみると、定番のチーズとサラミ。想像通り、なんですが、この販売システム、不思議と中を覗いてしまいます。ルートは平坦で歩き易く、どんどん先へ進みます。木々の切れ間から時折見える景色も美しい。出発から1時間強でゴンドラ駅のあるベルクレーガー(Berglager、標高1,486m)に到着。
ガイルス
道脇にワレモコウが咲く中、先へと進んで行きます。ルートは川沿いを離れて草原地帯を進みます。冬季にはゲレンデとなりそうな場所です。遥か先にはゴンドラの終着点と思われる峠が見えてきました。気持ちの良いルートを50分程進むと、少し大きめのゴンドラ駅ガイルス(Geils、標高1,707m)に到着。
ハーネンモース峠
ハーネンモース峠への登り
ここからハーネンモース峠までは約50分。これまでの峠越えとは全く異なり、ルートはゲレンデの中にある道路や草原を進んで行きます。いつもの、「これぞ峠」というような、緊張感のあるガレ場や切れ落ちた鎖場、急峻な木製階段などはなく、むしろやや単調な登りといった印象。休憩日としては良いかも知れません。
周囲の景色を眺めつつ、足元に咲く野花を楽しみながらのんびりと登っていくと、ゴンドラの終着地点でもあるハーネンモース峠に到着(Hahnenmoos pass、標高1,950m)。時刻は10時40分、ここで小休止とします。
ハーネンモース峠
この峠にはゴンドラだけでなく、車でも来ることが出来るうえ、ホテルやレストランなどもあって観光地化されているようです。峠のカフェには多くの人がくつろいでおり、ラジコン飛行機・グライダーなどを楽しむ大人も相当数いました。景色が見渡せるうえ、地面は芝生なので、不時着してもすぐ見つかりそうです。
ハーネンモース峠からの下り
峠からの下りもゲレンデの中を通る道路や砂利道、草原を進みます。美しい景色を眺めながら30分程下ってくると、家屋が見えてきました。近づいて中を覗いてみると、チーズ作りの設備。売店も併設されているので、購入も出来そうです。なお、ここにはバス停もあるようです(Buhlberg、標高1,658m)。
レンク
レンク到着
ルートはトレイルコースとなり、眼下に見えるレンクの町へと一気に下ります。先程のバス停から約1時間程でレンクの町に到着(Lenk、標高1,068m)。時刻は12時40分、インフォメーションセンターはお昼休憩の時間。ともあれ、まずはスタンプをゲット。チェックインには早いですが、本日の宿に向かいます。
レンク散策
親切な宿の対応で早めのチェックインが出来ました。今日は午後からレンクの町を散策です。町中の小売店を覗いた後、教会へ行きこれまでの旅の無事を感謝。その後、市民プールへ行き、サウナ施設でのんびりと疲れを癒しました。長いロングトレイルも終盤戦、最後まで踏破出来るよう、栄養・休養を取って体調をしっかりと整えます。スタンプも大分揃いました。本日はここまで。
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