【ドイツ】バラの町・エルトフィレ

ドイツ

ライン川沿いの町・エルトフィレ。「バラの町」として有名で、シーズン時には約350種類、2.2万本のバラが咲き誇り、6月第1週目の週末は「バラの日」として毎年盛大なイベントも行われます。バラの名所である「マインツ選帝侯の城塞跡」を訪れてみると、そこには見事なバラの壁がありました。

エルトフィレ概要

エルトフィレとは

ライン川沿いの町・エルトフィレ(eltville)は、バラの町として有名です。初夏のシーズン時には多くのバラが町中に咲き誇り、6月第1週目の週末は「バラの日」として毎年盛大なイベントが行われます。2021年はコロナ禍により中止でしたが、今回はバラ鑑賞を目的にバラの名所「マインツ選帝侯の城塞跡」を訪れてみました。14世紀に建設され、150年間マインツ選帝侯・大司教の居城だった場所です。

エルトフィレはドイツ・ワインの銘醸地「ラインガウ」に位置します。ライン川沿いの斜面一帯にはブドウ畑が拡がり、町の中心部には多数のワイナリーが軒を連ねています。これも楽しみの一つです。またこの町は活版印刷の発明者として知られるマインツ出身のグーテンベルクが身を寄せた町でもあり、記念の像があちこちに置かれています。

なお、この町はラインシュタイク(ドイツ・ヴィースバーデン~ボン間を繋ぐ全長約320kmのロングトレイル)を踏破した際にも立ち寄っています(記事)。ライン川に向かって拡がるブドウ畑の絶景や、ワイン醸造も手掛ける修道院等が印象的でした。

バラの町

「バラの町」としての起源は19世紀末まで遡ります。1871年、バラの育種家Carl Schmitt氏がエルトフィレにバラの育種学校を創設、その後旧市街城壁前のバラ園には50万本超のバラが植えられました。当時、バラは国内外で人気が高まり、バラ苗の需要も飛躍的に増加、学校のバラ苗はロシア・サンクトペテルブルク宮殿にも出荷されていたようです。

第一次世界大戦を経てエルトフィレのバラ苗ビジネスは衰退しましたが、1960年代に入って転機が訪れます。町の庭師Reinhard Pusch氏が中心となり「バラの町」の復興に尽力、公園や城壁各所にバラ苗を植えました。その後もこの取り組みは衰えることなく、1988年にはドイツ・バラ協会から「バラの町」の称号が贈られました。

現在では約350種類、2.2万本のバラが夏に咲き誇ります。特にマインツ選帝侯城塞跡に整備されたバラ園が有名で、通常の花壇栽培に加えて、城壁に沿って伸びる「バラの壁」も見所の一つです。また日本との繋がりもあり、広島バラ園の田頭さんが寄贈されたバラも植えられています。それではバラ鑑賞へ出発です。

城塞内部のバラ園 ~入口付近

ライン川沿いの花壇

マインツ選帝侯の城塞跡はライン川沿いにあります。城塞入口前には石壁で囲われた立派な花壇があり、そこには色とりどりのバラが多数植えられています。丁度見頃を迎え、辺り一面にはバラのいい香りが漂っていました。ここから入口へと向かいます。

城塞入口付近

城塞入口にくると、城門に沿って上へと拡がる美しいバラの壁がお出迎えしてくれます。通常、バラ園と言えば花壇タイプが一般的ですが、ここは正に「バラの壁」が形成されています。これほど立派なバラの壁はあまり見たことがなく、見事に咲き誇っていました。圧巻です。なお、この入口前には簡易トイレも設置されていました。ご参考まで。

さて、バラ壁を通り抜けて中へ入ります。入場料は無料、嬉しいですね!内部に入ると両脇には高い石壁があり、通路は正面奥へと続きます。入場者を歓待するかのように、荷台の上には可愛らしい花壇がありました。

城塞内部のバラ園 ~入口正面・右奥付近

入口正面の庭園

入口から前方へ進んでいくと、今度は整備された区画にバラが植えられています。立札があるのでそれれとなく読んでみると、なんとそこには日本に所縁のあるバラであることが記載されていました。1993年に寄贈されたバラが、30年近く経った今でもこうして大切に管理されていることを思うと、嬉しくなりますね。

またこの庭園はバラだけではなく、庭園自体が美しく設計されています。花の手入も良く行われており、のんびりと散策を楽しむことが出来ます。木陰にはベンチがあり、訪れた人達が思い思いに鑑賞を楽しんでいました。

右奥部分の庭園

入口正面までくると、順路は右奥へと続きます。中央には芝生の絨毯が拡がり、バラ園は周囲の石壁前に設けられています。ここを壁に沿ってぐるっと一回りします。

城塞内部のバラ園 ~2階部分

階段部分

一回りすると、今度は2階へ通じる階段を上ります。ここの石壁にも美しいバラがあります。2階へ進むと、正面に見える木造の櫓に通路があり、順路は右側へと続いています。

2階部分の花壇

櫓の通路の先には、区画で仕切られたバラ園があります。周囲を低木で囲い、バラの種類毎に区画を分けて植えています。ピンク、赤、オレンジと、どのバラも見事に咲いています。人もそれほどいなかったので、のんびりと鑑賞出来ました。見頃を迎えたバラは本当に美しいですね。

ここで順路は終了、突き当りを左に抜けると出口です。

最後に

如何でしたでしょうか。バラの名所としては穴場のスポットかもしれません。来年も機会があればこの時期に来てみたいと思います。さて、バラ園を堪能した後は、ワイナリーに立ち寄って…、と今回のバラ園編はこれでおしまいです。

ご興味のある方は、こちらのバラ園編もお楽しみください。

ご参考記事:【ロンドン】リージェンツ・パーク~イギリスを代表するバラ園

ご参考記事:【フランクフルト】植物園パルメンガルテン~素敵なバラ園

コメント

タイトルとURLをコピーしました