【ドイツ】ボッパルト~ハイキングで楽しむライン川大蛇行

ドイツ
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世界遺産ライン川中流域には、中世時代の古城群や美しいブドウ畑など数多くの見所がありますが、その中でも特に人気の高いポイントの1つが、ボッパルトからの絶景・ライン川大蛇行です。絶景ポイントにはリフトで登ることも出来ますが、今回はハイキングで満喫してきました。

出発地点・ボッパルトの町

ラインブルゲンヴェク

ライン川沿いには多くのトレッキング・コースが整備されています。今回はライン川沿いに点在する中世時代の古城群を繋ぐロングトレイル、ラインブルゲンヴェク(Rheinburgenweg)の一区間を歩きます。総距離はボッパルト南(Boppard Süd)鉄道駅からレンス(Rhens)鉄道駅までの約10㎞です。

出発地点は、ボッパルト南駅近くの無料駐車場(無料トイレ有)。このすぐ横から出ているハイキングコースに入ります。ルートには分かり易く、「白地に赤の城と川マーク」がついていますので、これに沿って進んでいきます。まず地下道を通って線路を越えます。

ボッパルトの町

ボッパルトの歴史は大変古く、約1万3千年前(後期旧石器時代)の石器も出土しています。町中を歩いていくと、4世紀頃に建造されたローマ帝国時代の要塞跡を見ることも出来ます。またここはワインの産地としても有名です。

日本との繋がりもあります。出島三学者の一人でドイツ人のシーボルトは、日本から帰国した後ここで暮らし、日本研究の集大成「日本」を著しています。また、昭和40年(1965年)には東京都青梅市と姉妹都市提携を締結、平成5年(1993年)には上皇さまと美智子上皇后様がご訪問されております。

ボッパルトの紹介はここまでにして、ハイキングをスタートします。線路を越えると、すぐに町の商店街に出ます。パッと見える範囲内だけでも数件のワイナリーがあるようで、ブドウのマークがあちこちに描かれています。商店街を通り抜けてライン川手前にくると、ボッパルト古城があります。現在は市立博物館です。

プロムナード

ライン川沿いには美しいプロムナードが整備されており、街の明るい雰囲気を感じることができます。春先に訪れたので、淡いピンク色の八重桜が満開でした。またライン川屈指の人気観光地だけあって、フェリーの船着き場も多数あり、ライン川遊覧クルーズや対岸への渡し船なども利用できます。

ライン川沿いには、白亜の美しい建物や豪華な建物が建ち並んでいます。美しい光景を見ながら進んでいくと、プロムナードの終点に到着。ここから北に向かって建物の間を進んでいくと、道が細くなり登りが始まります。

絶景ポイントへの登り

リフト下の登り道

登り道はリフト下を進んでいきます。振り返ると景色が良く、写真を何枚も撮ってしまいます。少し登ると、ヴィア・フェラータのコース(Mittelrhein Klettersteig)へ進む分岐点が出てきますが、絶景ポイントにはそのまま登ります。重装備をしてヴィア・フェラータへチャレンジする親子も見かけました。

暫く進むと、景色の良い場所に東屋を発見。一休憩してから先へ進みます。有名な絶景ポイント・ ゲデオンセック(Gedeonseck)まではもう一息です。

絶景ポイント・ゲデオンセック

登りを終えて先へ進むとガーデン席のあるレストランに到着。ここがゲデオンセック。高台のようで、結構広い平地があります。このガーデン席から、有名なライン川大蛇行の全体像を眺めることが出来ます。レストランを利用しない場合でも、ガーデン側に道が通じていますので、そこから絶景を楽しむことができます。

この絶景を見ながらランチ休憩。レストランは休みで人もいなかったのでこの絶景を独占です。半円の左側にはブドウ畑が拡がります。ライン川沿いのブドウ畑は、日当たりの良い南向き斜面がある右岸に集中していますが、この場所では日当たりが逆転するので、左岸にブドウ畑があります。半円の右側には出発点ボッパルトの町が拡がります。確かにここは絶景です。

4つの湖が見えるフィアゼンブリック

もう一つの有名絶景ポイントがフィアゼンブリック(Vierseenblick)です。ここはリフト終点駅近くで、レストランがあります。

名前の通り、ここからは4つの湖が存在しているように見えます(Vierseenblickを直訳すると「4つの湖の眺め」)。高台からライン川へ続く斜面の地形と、ライン川の湾曲が重なり合って、この光景を作り出しています。この景色は、レストラン前のビュー・ポイント(看板有り)から見ることが出来ます。

レンスの町へ

緩やかな下りのハイキング・コース

先に進んでいくと、急にマウンテンバイクに跨ったライダーが多数出現。何故?と思っていると、そこには練習用の立派なコースがあり、子供から大人まで楽しそうに遊んでいました。結構難度が高そうなコースでしたが、大ジャンプを決めている凄いライダーもいました。

コースは林道を進むので、特に危ない箇所もなく、のんびりとハイキングを満喫します。途中のコース脇には、周辺の動植物に関する説明パネルが幾つか設置されていました。シカやイノシシなどがいるそうです。

レンス郊外

ヤコブ山分岐点を左折して下っていくと、対岸のマルクス城が見えてきます。山中では、両側が深く切り立った地形を通ります。左側の斜面は結構脆いようで、途中には防空壕のようなものが斜面中腹にありました。

レンス郊外までくると、珍しい黄色の小鳥を発見。しばらく写真撮影に没頭してから、再び中心部へ向かって下ります。教会近くには駐車場とトイレが整備されていました。ここでラインブルゲンヴェクを終えて駅へ向かうルートもあるのですが、今日はもう少しだけ寄り道します。

レンスの王座

ラインブルゲンヴェクに沿って先へ進みます。少し登った後、道路を渡ると、目的の「レンスの王座(Königsstuhl)」と呼ばれる場所があります。

1338年、神聖ローマ帝国では7人の皇帝選挙人(選帝侯)のうち3人がこの地に集結し、皇帝選挙方法に関する合意(クルベライン)がなされました。また1346年7月11日、カール4世がここレンスでローマ・ドイツ王に選出されています。

1929年以前にはこの王座はライン川の傍にありましたが、現在は丘の上にあります。この王座で一休憩後、レンス鉄道駅へ向かいます。

レンスの町

レンスの町はかつて堅固な城壁で囲われており、今でも立派な入口城門などが残っています。また1575~1647年にかけて魔女狩りが行われ、多数の犠牲者が出たことでも知られています。このほか、ミネラルウォーター製造の歴史も長く(16世紀には開始)、現在でも「レンサー(Rhenser)」のブランドで販売されています。

中心部には古い建物が数多く現存しています。この中を抜けて鉄道駅に到着、ミッテルライン鉄道でボッパルトまで戻ります。今回のハイキングはこれでおしまい。

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