【VA1-D17】 Swiss Via Alpina 1/スイス横断のロングトレイル17日目

スイス・ヴィアアルピナ1

スイス国内を東から西へと横断する総距離390kmのロングトレイル、スイス・ヴィアアルピナ1(別名:クロッシングスイス、 Crossing Switzerland)。スイス隣国リヒテンシュタインの首都ファドゥーツを出発し、スイス国内の風光明媚な絶景を満喫しつつ、全20ステージ・14の峠を越えて(累積標高差23,600m)、レマン湖畔の町モントルーを目指します。今回は17日目(グスタード~シャトー・デー)編です(概要編はこちら、次回記事はこちら)。

グスタード出発

グスタード

本日の行程は、宿泊地ザーネンからトレイルの出発地グスタード(Gstaad、標高1,050m)へ戻り、ジャブル峠を越えてエティバズに下り、その後シャトー・デーへと向かう総距離25.0km(登り1,500m、下り1,500m)、所要時間9時間半のロングコース。

今朝は久しぶりの早朝出発、夜明け前の5時に宿を出ます。昨日の暑さと打って変わり、朝は快適そのもの。30分程でグスタードに到着、静かな町中を進んで行きます。アートギャラリーが幾つかあり、中に入れる場所があったので、少し見学。高級ブランド店が立ち並ぶ中を抜け、町外れからトレイルに入ります。この辺り一帯は本来静かな山村ですが、グスタードは別格でした。

ゴンドラ駅エジリ

トレイルに入ると早速急登。朝日が昇る中、冬季はスキー場となる斜面を一気に登ります。ゴンドラ用のロープ直下を登っていくとゴンドラ駅エジリ(Eggli、標高1,545m)に到着。丁度7時を過ぎた頃なので、ここで朝食タイム。設置されているテーブルとイスをお借りして、絶景の拡がる前で優雅な一時を過ごします。ご飯につられたのか、野ウサギも登場。

ビルデ・ボーデ

ここから見晴らしの良い稜線歩きがスタート。ゴンドラ駅から15分程進むと、酪農家のお店を発見。今朝搾乳したミルクでチーズ作りをしている様子。忙しそうなので立ち寄らずに先へ進みます。途中林の中を通りますが、視界の開けた場所が多く、気持ちの良いルートが続きます。丁度9時にビルデ・ボーデの分岐点(Wild Bode、標高1,643m)に到着。

ジャブル峠

トリットリサテル分岐点

ここからジャブル峠までは約1時間35分、斜面をトラバースするようにして進みます。トリットリサテル分岐点(Trittlisattel、標高1,850m)を過ぎると、正面に岩山が見えてきます。この左脇を抜けるようにして進んで行きますが、突然ルートは岩の割れ目に入ります。赤矢印でルートが示されていますが、本当にここ?と思うような狭さです。

岩の割れ目を進んで行くと、出口に出ました。この場所を指すのか、赤字でBritschespalt(英訳British Split)との記載があります。英国所縁の場所かもしれません。日本でもこうした岩の割れ目を通るルートを命名しているケースがありますが、これは世界共通かもしれません。さて、ここを抜けるとルートは開けた場所に出ます。

ジャブル峠

斜面をトラバースするようにして進んで行くと、窪んだ山並み部分が見えてきました。おそらくあれが峠。この辺一帯は牧草地になっており、放牧された牛達がつけているカウベルの音が良く聞こえてきます。平坦で歩き易い道なので、ペース良く進んで行きます。山の窪みに向かって右手に折れると、ジャブル峠(Col de Jable、標高1,884m)に到着。時刻は11時20分です。

エティバズ

エティバズへの下り

今日は長い一日なので、元気なうちに少しでも先へと進みます。次の目的地エティバズまでは約1時間45分、峠では休まず一気に下ります。気持ちの良い牧草地を抜けていくと、牛飼い小屋が登場。その先ではいつもの通り、放牧された牛達がルートを占拠。挨拶をしながら通してもらうと、ルートは林の中へ。これを下って行くと、民家が見えてきました。1時過ぎにエティバズ(L’ Etivaz、標高1,140m)に到着、ほぼ時間通りでした。

ランチ休憩

エティバズには地元の乳製品等を扱う小売店があります。ここのハードチーズはスイス内でも有名で、2000年にスイス初のAOCラベル(原産地統制呼称)が付与されています。先程通してくれた牛達のミルクで作られたもので、スパイシーでフルーティー、わずかにナッツのような香りを持つそうです。

店先にはスタンプボックスが設置されているので、まずはスタンプをゲット。続いてお店に入り、お昼に食べれる美味しそうなチーズとヨーグルトを購入。店先にはテーブルとベンチがあるので、ここでお昼休憩。いつもよりリッチなランチを満喫。チーズは最高でした。

シャトー・デー

シャトー・デー

本日のゴール、シャトー・デーはエティバズから約2時間10分。ランチ休憩をのんびりと楽しみ、14時過ぎに出発。エティバズからシャトー・デーへと続く谷間を抜けていきます。まずは林間コース、次いで牧草地帯を進みます。日差しを遮る木々が無く、今日も午後は暑さとの戦い。時折林へ入るので、木陰で休みながら先へと進みます。

高低差は然程無く、暑ささえなければルートはかなり容易で、良いペースで進みます。歴史のありそうな吊り橋まで来ました。これを渡るとシャトー・デーはもうすぐ。シャトー・デーの町並みが見えてきました。牧草地を抜けると、本日のゴール、シャトー・デーに到着(Chateau d’Oex、標高958m)、時刻は16時半です。

町中散策

今日の宿へ行く前に少しだけ町中散策。大きなスーパーがあるので、まずはそこで補給食を補充。立派な役所の前を過ぎると、繁華街へ。暑さのせいか、人影はあまりなく、早々に宿へ向かいます。夜になると暑さも落ち着き、大勢の人で賑わっていました。今回はここまで。次回記事はこちら。

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