【HR1】オート・ルート/モンブランからマッターホルン~ロングトレイル1日目

オート・ルート(シャモニー~ツェルマット)

ヨーロッパ・アルプスを代表する二つの名峰モンブランとマッターホルン、この麓町(フランス・シャモニー、スイス・ツェルマット)を繋ぐ約180kmのロングトレイル、オート・ルート(Haute Route)。HR1日目は、出発地シャモニーからアルジャンティエールまでの8km(登り416m、下り232m)、約4時間の行程です。

出発地シャモニー(Chamonix)

オート・ルート(Haute Route)は、ヨーロッパ・アルプス最高峰モンブランの麓町フランス・シャモニー(Chamonix、標高1,037m)から出発します。ツールド・モンブラン(【TMB概要】ツール・ド・モンブラン~大人気ロングトレイル~概要編)を踏破した際にも起点とした町で、近隣空港等からのアクセスも良く、アウトドア・ショップや大型スーパーもあります。

今回のトレイルではキャンプ泊を中心に宿泊プランを組んでいるため、トレイル踏破に必要な準備はこの町で整えます。飛行機等には持ち込めない調理用ガス缶などもここではブランドを問わず揃います。なお、この辺りでは接続部が特殊なキャンピングガス(Camping gaz)製品が主流なのでご留意下さい。また、ガスバーナーのみでも、空港の手荷物検査場で「ガスが中に残っている可能性がある」との理由で、機内への持込不可とされたことがあります。

さて、それでは早速トレイル開始です。有名なモンブラン初登頂の像を後に、市街を抜けていきます。途中、モンブランが望める絶景スポットがありますが、この日は上空が曇で覆われ、見えたのは氷河の先端のみ。残念ですが、ロングトレイルでは天気を選べません。以前見た美しい山容を想像しながらシャモニーの町を後にします。

アルジャンティエールへ

シャモニー隣町~Les Praz de Chamonix

本日の行程はウォーミングアップを兼ねて約8kmに設定、アルジャンティエール(Argentiere)にあるキャンプ場を目指します。いつも通り、トレイル初日はまだ体が順応出来ていないので、先程買い込んだグッズがとても重く感じます。

シャモニーの町から平坦な道を30分ほど進むと、隣町レ・プラーズ・ド・シャモニー(Les Praz de Chamonix、標高1,062m)に到着。まだシャモニーの町の続きのような感覚です。ここからもモンブランが綺麗に見えそうですが、この日はダメ。モンブランから流れるボッソン氷河のみ見えます。

町を抜けると、ルートは林間コースに入ります。少し登ると、木々の切れ間からモンブラン側が望めます。眼下の町並みは良く見えますが、山側の絶景は相変わらず雲に覆われており、残念ながら次回にお預け。その後も絶景は望めず、先へと進みます。

アルジャンティエール

林間コースに入り、川沿いの静かな道を2時間強進むとアルジャンティエール(標高1,251m)の村に到着。少し晴れ間も見えますが、曇りがちな一日でした。ここから本日の宿泊地であるキャンプ場へと向かいます。案内板も出ているので、特に迷うことなく到着です。

この日の行程はここまでですが、本日はキャンプ泊なので、その状況についても簡単に触れたいと思います。フランスでのキャンプは今回が初めてです。

キャンプ泊

キャンプ場に到着、受付があるのでまずそこで登録を済ませます。受付場所では、簡単な食べ物等も販売していたので、焼き立ての美味しそうなバゲットを購入。一通り施設の案内を受けた後、お気に入りの場所を探し、持参したテントを張ります。

混雑する前にシャワーや洗濯を終えてリラックス・タイム。幸い雨が降っていないので、外でも気持ちよく過ごせます。キャンプでいつも困るのは電子機器類の充電。通常、シャワーやトイレのある共用棟で充電出来ますが、盗難リスクも考慮し充電は電子機器ではなく、持参した充電用電池で行いました。

キャンプ泊の場合、テントや寝袋、調理器具などの荷物が嵩むため、移動距離も制限されますが、一方でドミトリーの部屋と比べて、宿泊費を抑えつつプライベートな空間を持てるといった利点があります。今回は、ホテル・山小屋だけでなく、キャンプ泊という新たな分野にもチャレンジしたいと思います。トレイル初日はここまで。

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