【RS15】世界遺産・ライン川沿いの絶景トレッキング ~15日目~

ラインシュタイク(ライン川高所道)

ドイツ・ヴィースバーデン~ボン間を繋ぐ全長約320kmのロングトレイル、ラインシュタイク 。トレイル15日目は、バートホンネフからケーニッヒスヴィンターまでの約14kmでコースタイムは4時間。ニーベルンゲンの歌に登場するジークフリート所縁の場所も訪れます。

バートホンネフ分岐点へ

本日の出発地はバートホンネフ鉄道駅。駅前の住宅街を抜け川沿いを進んでいくと、牧場に到着。可愛らしいポニーが飼育されています。しばらく見学した後、先へ進んでいくとすぐにラインシュタイク本線に合流。本日のトレイルはここからスタート。

ジーベンゲビルゲ山脈

レーヴェンブルク山

今日のトレイルは、まずミュハーヴィーゼ谷(Mucherwiesental)を上流部へと進みます。川沿いの林道を緩やかに登っていくと休憩小屋に到着。ここから長い坂道を登っていくと、視界の開けた場所に出ます。登りは一旦ここで終了。

続いて幾つかの分岐点(Wingsberg周辺)を経て、かつて鉱石の採掘が行われていたシュメルツ谷(Schmelztal)へと下ります。道路を渡ると、今度はレーヴェンブルク山への登りがスタート。この山は、ジーベンゲビルゲ(「7つの山」の意)と呼ばれるこの地方を代表する7座のうちの1座で、頂上には城跡があります。

山頂目指して川沿いの林道をどんどん登っていくと、ラインシュタイクは山頂手前付近で登山道から外れます。残念ですが登頂は諦め、ルートを先へと進むと大きな建物のレーヴェンバーガーホフ(Löwenburger Hof)に到着。昔は農場、現在はホテルのようです。山道を登った後の休憩場所に良さそうです。

レーンドルフ

ここからは簡単な上り下りを繰り返しながら、レーンドルフ(Rhoendorf)の町まで400m程下ります。見晴らしの良い場所や休憩小屋を過ぎて更に進んでいくと、ライン川沿いに拡がるレーンドルフの町を一望出来ます。山歩きが続いたので、ようやくライン川沿いのルートへ戻ってきたという印象です。

川沿いの景色を満喫しながら進んでいくと、レンガ造りの古い塔を発見。どうやら周辺一帯は公園のようで、調べてみると、第一次世界大戦で亡くなられた連隊の兵士を追悼するウーラン記念碑(Ulanendenkmal)と呼ばれる場所でした。ここで少し休憩し、本日のメインであるドラッヘンフェルス山頂(Drachenfels)を目指します。

ドラッヘンフェルス

ドラッヘンフェルス山頂へ

ルートはここから再び山登り。山道を30分程登ると、見晴らしの良い展望台に到着。山頂には麓町から鉄道が伸びており、軽装の観光客を見かけるようになりました。どうやらここは一大観光地のようです。早速、山頂目指して進みます。

ドラッヘンフェルス山頂付近

しばらく進むと、記念碑の立つ展望台に到着。近代的な鉄道駅がすぐ脇にあるので、観光客も大勢います。さらに先へ進んでいくと、古い塔の遺構が残されています。傍に立つ案内板を読むと、これはドラッヘンフェルス城の一部とのこと。ここに一大観光地としての所以が記載されていました。

案内板曰く、「18世紀後半以降、詩人バイロンや画家ウィリアム・ターナーをはじめ、多くの芸術家がこの風景に魅せられ、ここを題材にした数多くの作品が創作された。これに伝説的な物語が相まって、ドラゴン伝説やニーベルンゲンの歌に登場するジークフリート対ドラゴンの舞台となり、ライン川沿い屈指の人気観光地となった」との由。確かに、ドラゴンのマークを至る所で見かけました。

ケーニッヒスヴィンター

ロマンチックな物語の舞台を満喫した後、ラインシュタイク本線はここからライン川を離れて内陸部へと進みます。今日のゴールはケーニッヒスヴィンター鉄道駅(Königswinter)としたため、本線のトレイルはここで終了。

駅へと続くルートを下っていくと、19世紀後半に建てられたドラッヘンブルク城(Schloss Drachenburg、「ドラゴンの城」の意)やニーベルンゲンハル(爬虫類動物館)などが登場します。特に、ドラッヘンブルク城はライン渓谷を一望でき、一般公開もされて観光客もたくさん訪れる雰囲気の良いお城です。時間に余裕があれば立ち寄るのがおすすめのスポットです。

しばらく下って本日のゴールに到着。次回はいよいよラインシュタイク最終回、ゴール地点であるボンを目指します。今回はここまで。

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