スイス国内を東から西へと横断する総距離390kmのロングトレイル、スイス・ヴィアアルピナ1。スイス隣国リヒテンシュタインの首都ファドゥーツを出発し、スイス国内の風光明媚な絶景を満喫しつつ、全20ステージ・14の峠を越えて(累積標高差23,600m)、レマン湖畔の町モントルーを目指します。今回はプロローグ編(ガフライ~ファドゥーツ)です。
プロローグ概要
スイスを横断するロングトレイル、スイス・ヴィアアルピナ1(別名:クロッシングスイス、 Crossing Switzerland、概要はこちら)。総距離は400km弱に及び、これまで踏破してきたヨーロッパ・ロングトレイルの中でも最長となります。
今回のスタート・ゴール地点は、スイス観光局の定義(観光局のヴィアアルピアサイトはこちら)に基づき、スタート地点をスイス隣国リヒテンシュタインの首都ファドゥーツ、ゴール地点をレマン湖畔の町モントルーに設定。なお、愛用のCicerone社ガイドブック(以下参照)では、プロローグとしてファドゥーツに至る区間(ガフライ~ファドゥーツ)が紹介されているので、本編に入る前に今回はこれにチャレンジします。
Trekking the Swiss Via Alpina: ペーパーバック – 2024/1/31
スイス・ヴィアアルピナ1 トレッキングガイド(英語)
ガフライ
出発地点ガフライ
今回の出発地点はリヒテンシュタイン領ガフライ(Gaflei、標高1,483m)。ここには首都ファドゥーツ(Vaduz、標高455m)からは小型バスが出ているので、これを利用して出発地点まで移動します。プロローグでは、ここからバスの出発地点であるファデゥーツまで下ります。
出発地点にはスイス・ヴィアアルピナ1に関する案内板があるほか、新鮮なアルプスの天然水を汲める水場もあるので、ここでしっかりと給水。ロングトレイルの始まりに心躍らせつつ、眼下の景色を十分満喫してから、いよいよ長い長い山旅をスタートします。
ガフライ出発
最初の目的地ビルドシュロス(Wildschloss、標高847m)までは、ルート案内板によると約1時間15分。ガフライから山道を下っていくと、早速牛の群れとご対面。日陰で休んでいる牛達に挨拶をして、先へと進んでいくと、前方に展望台を発見。眼下の景色が望めそうですが、コースから外れていたので立ち寄らずに進みます。
続いてルートは林間コースに入ります。赤白のペンキがルートの目印で、至る所に分かり易くペイントされているので道に迷うことはありません。ジグザグ道をどんどん下っていくと、視界の開けた場所に出ました。眼下に広がる平野部分を貫くようにライン川が左から右へと流れています。ライン川が国境線で、手前側がリヒテンシュタイン領、奥側がスイス領です。
ビルドシュロス
山道を下ってくると、ビルドシュロスに到着。石造りの城跡があり、付近にはピクニックエリアもあります。城跡の周囲を巡ることも出来るので、とりあえず一回り。案内板によると、この城は12世紀末に築城され、13世紀には拡張工事が行われたものの、14世紀に失火が原因で廃城となった由。
さて、トレイルを再開。次の目的地ファドゥーツ城(Schloss Vaduz、標高576m)までは約1時間。砂利道の林道を下っていくと、空中に張り出た展望台が出現。恐る恐る先端部へ進んでいくと、眼下にはファドゥーツの町が拡がっています。
ファドゥーツ
ファドゥーツ城
林道を下ってくると、堅固な石造りの城塞、ファドゥーツ城に到着。案内板によると、1322年に初めて公式文書に登場、16世紀には2つの円塔が設置され、17世紀には拡張工事が行われたようです。牢獄として使用された時期もあるようですが、現在は王室の住居となっています。一般公開はしていないため、残念ながら城塞見学は出来ません。
ここまで来ると、ファドゥーツ市街までは約25分。城塞を後に遊歩道を下って行きます。途中、展望台があるので、撮影タイム。眼下の景色が大分近くなってきました。
ファドゥーツ市街
そしてファドゥーツ市街に到着。ヴィアアルピナ1のスタート地点に向かうと、そこには本トレイルのゴール地点モントルーまで記載されたルートの案内板があります。ここからモントルーまでは133時間。記載された各目的地も馴染みが無い地名ばかりですが、とにかく先は長そうです。
スタンプボックスのある施設に着いたものの、お目当てのボックスが見つかりません。周囲をくまなく探していくと、Via Alpinaと書かれたマークを発見。その横にはそれらしいボックスがあります。開いてみると、中にはスタンプが!最初のスタンプをゲットしました。
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