仏アルプス・ヴァノワーズ国立公園内を周遊するロングトレイル、ツール・ド・ラ・ヴァノワーズ。手付かずの大自然が残り、氷河や美しい山並みを望みながら、約160kmを10日間で踏破。季節外れの積雪に見舞われながらも、高原の牛達が作る特上のチーズや山小屋でのサプライズ・ライブなどトレイル以外の楽しみも満喫。今回は1日目編(概要編はこちら)。
モダーヌ出発
仏アルプス・ヴァノワーズ国立公園内を周遊するロングトレイル、ツール・ド・ラ・ヴァノワーズ。初日の行程は鉄道駅モダーヌ前を出発し、市街地を経て山道でヴァノワーズ国立公園入口にある山小屋オルジェレへと登る総距離6.5km(登り875m)、所要時間3時間のショートコース。
仏モダーヌ(Modane、標高1,050m)の町には、お昼前に到着。補給食とランチをスーパーで購入、駐車場でランチを食べた後、12時半トレイル開始。トレイルの出発地点は鉄道駅前の標識とします。早速、駅前からすぐの橋を渡り、川沿いの遊歩道を進みます。
ルートはその後遊歩道から市街地に入ります。途中で見つけた礼拝堂で旅の無事を祈念、更に進んで行くと町外れからルートは山道へ。すぐに橋があり、これを渡ると本格的なトレイル開始。駅前からこの橋(Le Pont Neuf、標高1,139m)までは約40分、また標識によればここから本日のゴールまでは約2時間45分です。
山小屋オルジェレ
山道の登り
ここから本格的な登りがスタート。今日は高度を900m近く上げるので、登りがメインの一日。初日はまだ体が出来ていないうえ、今回はキャンプ泊主体としたためテントなどの装備品も重く、ゆっくりと登っていきます。まだ標高が低いので暑さも厳しく、初日からいきなりの試練。1時間程登ったところで休憩を取ります。
ロングトレイルではいつものことですが、初日は短いながらも高度を上げる日となるので、実は結構大変。またルートは林の中なので眺望も望めず、比較的単調な登りとなります。この我慢比べを更に1時間続けると、ようやく視界の開けた場所に出ました(Pierre Brune、標高1,870m)。
山小屋オルジェレ
ここには水場があり、多くのハイカーが木陰で休憩中。暑さが堪えるようです。標識を見ると、山小屋オルジェレまでは残り30分。一息入れてから、先へと進みます。登りも緩やかとなり、比較的平坦な道を進んで行くと、15時半に山小屋オルジェレ(Ref. de l’Orgere、標高1,935m)に到着。ここには車やバスで来ることが出来るので、山小屋周辺は大勢の人で賑わっています。
キャンプ泊
テント設営
山小屋のフロントでチェックインを済ませると、指定のキャンプ設営場所に案内されます。最初に来た人から好きな場所にテントを張る方式なので、良さそうな場所を選んでテントを設営。テントは今回新調したので、どの程度快適か楽しみです。一息ついたところで、シャワーを浴びるべく山小屋へ。外に出ると視界が開けます。山が大分迫ってきました。
夕食
山小屋の夕食は皆で一緒に食べるのが一般的。大皿料理を各自に取り分けていきます。スープ、メイン(シチュー)、チーズ、デザートのコース。この辺りは特にチーズが有名なので、存分に頂きます。確かに美味しい。満腹になったところで、度数の高そうなお酒が振舞われました。ジェネピという薬草酒。体には良さそうな気がします…。
夕食後はテントへ戻り、早々に就寝。無事に長いロングトレイルの幕が開きました。今回はここまで。
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