ヨーロッパの春の訪れクロッカス【イギリス/ドイツ】

イギリス

ヨーロッパの春の兆しを真っ先に知らせてくれるスノードロップや、キバナセツブンソウが満開を迎える頃、ひなたでつぼみを膨らませるのがクロッカスです。イギリスや、ドイツなどのヨーロッパの国々では、花壇に咲くクロッカスだけでなく、芝生に群生するクロッカスの花を様々な場所で見ることができ、暖かくなってきた春の光の恵みを感じることができます。

クロッカスとは

基礎情報

NHK趣味の園芸によると、

学名はCrocus、ハナサフランとも呼ばれる。アヤメ科 / サフラン属(クロッカス属)で、原産地は地中海沿岸地方、小アジア、草丈5~10cm、開花期 2月~4月、秋咲き種は10月中旬~11月中旬。花色は黄,白,紫,複色  原種は80種ほどあり、耐寒性が強く、初心者でも育てやすい。

クロッカスが早春の日を受けて一斉に花開く様子は、まばゆいばかりで、春の訪れを感じさせてくれます。

料理に使われるサフランも、同じクロッカスの仲間ですが、秋に花が咲く遅咲きの種類で、春にさく花を楽しむクロッカスの花々とは異なります。

また、ヨーロッパアルプス各地で見ることができ、壮大な山の中の草地にも花を咲かせます。雪の中からや、冷たい日陰からも強く可憐な白い花を咲かせるスノードロップに導かれるように、春の日差しを浴びて、クロッカスはつぼみを膨らませ、花開きます。

ドイツ

フーズム

ドイツには、クロッカスで有名な町があります。ドイツの北の都市、ハンブルグより北のデンマークとの国境近くに位置し、北海に面した港町のフーズム(Husum)です。ここのお城の庭がクロッカスで一面埋まります。フーズムの観光サイトはこちら

一面のクロッカス 画像はGenet, CC BY-SA 3.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0, via Wikimedia Commons

フランクフルト

フランクフルトのグリューネブルグパーク(Grüneburgpark)の中、植物園であるパルメンガルテンのある西側方面の歩道近くでは、クロッカスが群生する姿がみられました。

そしてもちろん、フランクフルトの植物園、パルメンガルテンでも芝生に広がるクロッカスを、水仙などの花々とともに見ることができます(2021年は閉園中)。

イギリス

Crocuses Lawn(クロッカスの芝)

イギリスでは、2月に入り、暖かさを感じるようになると、公園や庭先で紫や白、黄色など、色とりどりのクロッカスの花を見かけることができるようになります。ただ、イギリスにクロッカスは自生していません。一面に広がるようなクロッカスの花は、できる限り自然に見えるように植えるというイギリス庭園の手法を使って、いつか誰かが丁寧に植えたもので、今でも手が加えられている場所かもしれません。

クロッカスの絨毯が広がる景色はイギリス人にも人気で、「Crocuses Lawn(クロッカスの芝)」と呼ばれ、春の一風景としてナショナルトラストでグッズも売られています。

ロンドン市内・近郊

ロンドン市内でも、芝生の広がる公園や、少し郊外まで行けばよくみられます。リージェンツパークのバラで有名なクイーンズガーデン近くにもたくさん咲いていました。

また、ナショナルトラストのおすすめ場所は、リッチモンド公園の西側、テムズ川沿いのHam House and Gardens。17世紀の壁に囲まれた庭です。

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