ヨーロッパの春の兆しスノードロップ【イギリス/ドイツ】

イギリス

寒くて暗いヨーロッパの冬から、春の兆しを真っ先に知らせてくれるスノードロップ(マツユキソウ/待雪草、Snowdrop、Schneeglöckchen)。今年も見頃を迎えていますので、基本情報と各地の伝説をまとめてみました。ヨーロッパの町や公園の春の風景は、このスノードロップの白い可憐な花を皮切りに、様々な花の風景が広がっていきますので、ぜひ追いかけてみては?

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スノードロップとは

基礎情報

NHK趣味の園芸によると、

学名はGalanthus、ヒガンバナ科 / マツユキソウ属(ガランサス属)で、原産地が東ヨーロッパ、草丈 5~30cm、2月~3月に開花。

可憐な草姿に白い下向きの花を1輪咲かせ、春を告げる花として人気があります。

となっていますが、イギリスやドイツの体感では、1月の大寒である1月20日を過ぎる頃には見かけるようになり、よく雪の中から顔をだしています。小さな株が道端に咲いていたり、家の庭で育てられていたり、また、公園等では一面に広がって咲いていたりと、この時期様々なところで見かけることができます。

また、「スノードロップ」の呼称は16世紀から17世紀にかけて人気のあった涙滴型の真珠のイヤリングであるドイツのSchneetropfen(Snow-drop)が由来のようです。現在ではイギリスの「スノードロップマニア」と呼ばれる人々を中心に、スノードロップが注目を集めており、4,000種以上の品種が存在しています。

伝説

キリスト教には、こんな伝説があるそうです。アダムとイヴが、楽園である「エデンの園」を追われ、地上で初めての冬を迎えました。草花が雪に覆われ、長い冬の寒さに凍えていた所、天使がイブを慰めるため、雪をスノードロップに変えたというのです。ここから「希望、慰め」という花言葉が生まれました。

また、ヨーロッパではとてもポピュラーなスノードロップは、それぞれの地方によっても伝説があるようで、イギリスとドイツの伝説についても、それぞれ紹介します。

イギリス

イベントと開花時期

毎年、1月の中旬より、スノードロップのお祭りや即売会が行われ、数百種類もあるというスノードロップの品種を楽しむことができます(2021年はCOVID19感染拡大のためほどんどが中止されています)。

ロンドン市内では、チェルシー薬草園(Chealsea Physic Garden)で、毎年2月にスノードロップデイが開催され、1万本を越えるスノードロップが花開く様子をみることができます。

また、ナショナル・トラストの特設ページでは、イギリスのスノードロップが見られる場所や、「スノードロップ散歩」の地図を公開しています。一面にスノードロップの白い花が群生する風景を楽しむことができる場所がいくつも紹介されています。

伝説

スノードロップはイギリスが原産ではないと考えられていますが、クリミア戦争(1853-1856)の時に、イギリス人兵士が戦場に咲くスノードロップをイギリスに持ち帰り、それがきっかけでイギリス各地に広がっていったという話があります。

イギリス各地で見ることのできるスノードロップは、教会の庭にも多く咲いており、花開く立春の頃のマリアの清めの祝日とされる聖燭節の日に、スノードロップをボウルに集めて家に持ち帰ると家が清められるという言い伝えもあります。

また、恋人が死んでいるのを見つけたケルマという娘が、スノードロップを摘んで彼の傷の上に置くと彼の肉体は雪の雫(スノードロップ)に変わったという話もあり、死を象徴するような意味合いをもつこともあるようです。

 

ドイツ

イベントと開花時期

ドイツ語ではSchneeglöckchenと呼ばれるスノードロップは、イギリスよりも少し遅れた1月最終盤から2月にかけて花をつけ始めることが多いと感じます。2月から3月にかけてドイツでもイベントが開かれており、大きなイベントとしては、マンハイムにて国際スノードロップデーが開催されており、多くの品種が集まっています(2021年はCOVID19感染拡大の中止)。

伝説

ドイツには、素敵な伝説があります。それは、「雪にははじめ色がなく、花たちのもとを訪れて、色を分けてくれるように頼みました。しかしどの花もそれを拒み、ただスノードロップだけが自分の花の色を分け与えました。雪はそれに感謝し、スノードロップに春一番の花を咲かせる栄光を約束しました」という伝説です。

 

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